花形モータースの次期社長である花形満。
イギリスへ留学中、エリザベス女王(?)に
会ったりと、かなりの金持ちであると推測する。
極貧一家の、星家・左門家から見れば
ヨダレが出るほど羨ましい環境であるに違いない。
しかし、この花形満。
金は腐るほど持っていると思われるが、何故だか
小さい時から髪型が一切変わっていない。
そして、どんなに激しい動きをしようとも、
ぁの髪型が1ミクロン程も乱れることは、ない。
【ランキングへのポッチ♪】率直に言う。
ァタシは、読売ジャイアンツが嫌いだ。
だから、バッティングセンターに行った際には
必ずと言っていい程、巨人のエース上原に挑戦する。
コイツの球をガツンと豪快に打ち返し、
自己満足したいのはもちろん、自己陶酔したいのだ。
自己陶酔の後、ァタシは夢を諦めないと誓いたい。
読売巨人軍に入団するという己の夢を。
現実とは生々しいモノで……
カープの外野で4番の1億円プレーヤーよりも
巨人のライトで8番の3億円プレーヤーなのだ。
そう。現実とは厳しいのだ。
極貧な星家よりも、金持ちの花形なのだ。
セカチューや、冬ソナよりもキルビルなのだ。
そんなァタシが、歴代の偉人たちの力を借り
上原の140㌔の豪速球に果敢に挑み続けて早数年。
種田ってみたり…
張本ってみたり…
八重樫ってみたり…
達川ってみたり…
イチローってみたりしてみたものの…
バント以外で、ァタシが上原の豪速球を打ち返し
自己陶酔した過去はもちろんのこと、
巨人軍からオファーが来たことすら一度もない。
そんな上原の球すら打ち返す事も出来ぬァタクシが
どこまでも野球馬鹿である極貧親子が納豆から編み出した
大リーグボールなどと言う無謀極まりない危険球なんぞ
打ち返せる筈もナィ。 普通以上に無理過ぎる。
がッ!!
ァタシは託す。彼に託す。

行くのだ! デブ!!
極貧振る舞いなら、星家に負けてはぉらぬ。
いや、むしろ「眼鏡・肌荒れ・デブ」の三大要素も
ふんだんに練り込まれ、容姿的な不幸度すらも主人公の
飛雄馬より増している、君の方が上だ!
更に兄弟達の幻影憑きとなれば、右に出でる敵ナシだ。
がッ!!
ん?
んん?
んんんん?
ちょ、ちょっと待て。
ァタシは今、巨人の星に座っている…と言うことは、だ。
必然的に星一家を、すなわち巨人を応援せねば
いかぬ状況だと言うことなのか? そぅなのか?
このァタクシ様に巨人を応援しろ…と?
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嫌だ!例え、宇宙人に地球を侵略されたとして
「地球を救えるのは君しかいない!」
「私たちのために戦ってくれ!」と、世界中の人間から頼み込まれたとしても
ァタシは「嫌だ」と即座に言い切れる自信がぁる。
それと同じだ。
…た、たぶん。そんなこんなで…
・・・・・例え、存在が薄かろうとも
犬にすら労働を強いる球団だろうとも・・・
マスコットキャラクターが意味不明な生物だろうとも
エースが居なくなろうと言う危機を抱えていようとも
・・・・・・・・監督がベースを投げようとも、
ァタシは
ァタクシは
カープとともに心中する覚悟なのだよ、黒田君。
だから、二度と巨人の星には座らぬと、ここに誓う。
理由はもちろん、巨人が嫌いだからだ。それだけだ。
そぅ。それは、決して・・・・
41のぐ英。も負けたからぢゃナィんだ。
髪型には執拗なこだわりを持っていた筈の花形満。
「新・巨人の星」での彼を見た時、髪型の異変により
誰だか分からなかったのはァタシだけではナィ筈。
それは久々にプロ野球観戦に行ったら、大好きな選手の
応援歌が変わっていた時のような、動揺と寂しさ。
知ってる風を装いつつも、一緒になって叫べない応援コールに
戸惑ってる自分に気づいた時の孤独感に似てぃる気がする。
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